独学でWebデザイナーになるには何から始めればいい?
Webデザインを勉強する方法はいろいろありますが、独学でWebデザイナーになるという人もいます。
今回は、独学でWebデザイナーになるには何から始めればいいのかという学習方法と、Webデザイナーとして働く方法を紹介します。
独学でWebデザイナーになるには何から始めればいい?
Webデザインの勉強方法として、「できるだけお金をかけたくない」「自分のペースで学びたい」という人に選ばれているのが独学での勉強法です。
独学での学習は、今この瞬間からでも始められる気軽さがあり、スクールや大学などで学ぶことを考えると費用もかなり安く済みます。
ただ実際には、Webデザインの学習範囲は思っている以上に広く、「いったい何から始めればいいのかわからない」と立ち往生してしまう人も少なくありません。
また、独学はスケジュールや学習内容を自分で考える必要があるので、わからないことなどがあるとどうしても途中で挫折しやすくなってしまいます。
最後までしっかりスキルを身に付けるためにも、まずは、独学でWebデザインを学ぶ方法や気を付けた方がいいことを把握しておきましょう。
Webデザインを独学で勉強するときの悩みを解決しよう
独学で勉強を始める前に、自分には本当に独学の勉強方法が合っているのか、よくある悩みから確認していきましょう。
初心者からでも始められる?
Webデザインは初心者からでも独学で習得することができます。
ただし、効率はあまりよくありません。独学の大きなデメリットは、「わからないことをすぐに解決できない」ということ。
独学に向いている人としては、「パソコンの基本的な知識がある」「参考書を読めばだいたい理解できる」「Webデザインの習得を急いでいない人」などです。
自分だけで学習を進めることに不安がある人は、他の学習方法と独学を組み合わせて進めていく方がいいでしょう。
学習期間はどれくらい?
独学で勉強する場合の学習期間は個人差が大きく、早い人で半年ほど、長くかかれば2年以上かかるという人もいます。
Webデザインスクールで教えてもらった場合の学習期間が、平均3ヶ月〜6ヶ月ほどなのを考えると、独学では習得まで少し長くかかると思っておいた方がいいでしょう。
無料でも勉強できる?
独学はWebデザインの勉強方法のなかでも、かなり学習費用が安い学び方です。
無料で公開されているWebデザインの学習サイトや図書館で参考書を借りてくるなどの工夫をすれば、無料でも勉強できます。
ただし、無料での学習には限界があって、基礎的なことは学べても応用となると無料では難しくなってくるかもしれません。
どうしてもWebデザインの勉強にお金をかけたくないなら、ハローワークが運営している職業訓練校で学ぶという方法もありますよ。
スクールは使った方がいい?
今、Webデザインの勉強方法として注目されているのが、Webデザインスクールの利用です。
Webデザインは独学でも勉強できますが、スクールを使った方が効率的なのは事実です。
スクールに行く必要がないのは、「参考書を読めば自分で理解できてしまう人」。逆に言えば、それ以外の人はスクールを利用する価値があります。
最近は、教室に行く必要のある通学タイプ以外にも、オンラインのテレビ電話で教えてもらえるスクールもあって、全国どこからでもマンツーマン授業が受けられます。
ただ、スクールの平均費用は15万〜30万円ほどと、独学に比べるとお金がかかってしまいます。自分が学びたいレベルや学習スピード、かけられる費用などと相談しながら考えてみてください。
- オンラインのマンツーマン指導で学べるスクール。カリキュラムが豊富で、満足度94.6%!
- オンライン教材を使って学べるスクール。マンツーマンのメンターにはいつでも相談できる
- 未経験から6ヶ月でWebクリエイターになれる通学型スクール。東京の上野・池袋に教室あり
独学でWebデザイナーの勉強を始める準備をしよう
まずは、未経験からWebデザイナーを目指すために、最初にやっておきたい準備と事前知識について見ておきましょう。
Webデザイナーについて知ろう
最初に、Webデザイナーという職種について簡単におさらいをしておきましょう。
Webデザイナーの仕事内容には、大きく分けて以下の3つがあります。
Webデザイナーの仕事内容:
- Webページの設計(構成・レイアウト)
- Webデザインの設定やパーツの作成
- Webサイトのコーディング作業
Webサイトの作成には、Webデザイナーが以外にもプログラマーやプランナー、ライター、コーダーなどが関わり、ひとつのチームとしてひとつの商品を作っていきます。
未経験から始める場合は、デザインの一部やコーディングのアシスタントなど、小さな仕事から下積みをしていき、いずれは全体の設計を任されるようになっていきます。
必要なスキルを知っておこう
Webデザイナーは未経験者や文系出身からでも始められる仕事ですが、まったく知識のない状態ではなかなか雇ってもらえません。
実際に未経験からプロのWebデザイナーとして働くために必要なスキルを見ておきましょう。
必要なスキルを大きく分類すると、「プログラミング言語」「ソフトツール」「デザイン」の3つを軸に勉強していくことになります。
プログラミング言語:
- HTML
- CSS
ソフトツール:
- Photoshop
- Illustrator
デザイン:
- 色彩・配色
- 構成・レイアウト
プログラミング言語はWebサイトをページとして見える形にするために。ソフトツールは画像加工のために。デザインは使いやすさや見やすさのために必要なスキルです。
Webデザイナーの現場で使われているスキルやツールは他にもありますが、まずは基本として以上のような必須スキルを身に付けるのがいいでしょう。
初心者向けの教材なども上記のようなスキルを中心に作られています。
環境やツールを整えよう
Webデザイナーの仕事についてだいたいわかってきたところで、次に、Webデザインを学ぶために必要な周辺環境やツールを整えていきましょう。
最初に必要なツール:
- パソコン(Windows、MacどちらでもOK)
- インターネット環境
- デザインソフト(AdobeのPhotoShop、Illustrator)
- テキストエディタ(無料でOK)
上記は必要最低限の環境とツールです。学習が進むにつれて、必要なツールを増やしていきましょう。
デザインソフトのAdobeのPhotoShopは必須。できれば、Illustratorもそろえておきたいところです。
単体でも購入できますし、「Creative Cloudコンプリートプラン」というAdobeソフトのフルパッケージもお得です。
また、HTMLやCSSといわれる、コードを書くときに必要なテキストエディタは、無料のものがネットで配布されているので利用してみましょう。
最終目的を決めておこう
「Webデザインを勉強したい」と言っても、勉強後の活用方法は人それぞれです。
たとえば、
- 正社員として働きたい
- フリーランスとして仕事がしたい
- 資格を取得したい
- 趣味でWebサイトを作りたい
- Webデザインが向いているか試したい
など、それぞれに目的が違います。
特に、Webデザインで仕事がしたい人と趣味で活用したい人では、最終的に求められるレベルが違います。
Webデザインの勉強を始める前に、自分がどんな目的で学び、どのレベルまで習得したいのかを決めておきましょう。
未経験から独学でWebデザインを学ぶ勉強法
では具体的、独学でWebデザインを学ぶ方法を見ていきましょう。
学習サイトを使う
Webデザインなどのスキルをネット上で学べる「学習サイト」が流行っています。
3分から15分程度の短い動画を見たり、復習問題を解いてみたりするのが基本の形です。
なかには、生放送で著名なWebデザイナーの講義を聞けたり、実際にプログラミングを打ち込んで評価してもらう学習サイトもあります。
Webデザインの学習サイト:
まずは無料の学習サイトでWebデザインはどんなものなのかを視覚的に把握してみましょう。
気に入った学習サイトがあれば、有料サービスを使ってより効率的な学習を進めていくのもいいですね。
参考書・本を使う
古典的ですが効果の高いのが参考書などの本を使う学習法です。
Webデザイン関係の参考書もたくさん出ています。「プログラミング」「画像ソフト」「デザイン」など、分野ごとに詳しく学べるのもいいですね。
順番としては、まずはWebサイトの基礎となるHTML、CSSなどのプログラミング言語を学んでみましょう。
その後、PhotoshopやIllustratorなどの画像ソフトの使い方。デザインスキルについての基礎を学んでいきます。
参考書の学習は読みっぱなしではなく、実際にプログラミングを作ったり、画像を編集してみたり、実践形式を取り入れていくこと。ひとつのWebサイトを作れるようになるのが目標です。
アルバイトをやってみる
Webサイトを自分で作れるようになったら、自分のWebデザインスキルを試すために実際の現場で働いてみるのもいいでしょう。
Web制作会社などではアシスタントとしてアルバイトの求人が出てきますし、クラウドソーシングなどを使えばネット上から簡単なWebデザインの仕事が受注できます。
仕事内容は、Webサイトの更新や管理、バナーやボタンなど簡単な画像の作成など。それほど難しくなく、指示に従うだけでなので基礎スキルがあれば対応できます。
自分のスキルが実際の現場でも通用するかどうか、Web制作の現場ではどんな流れで仕事が進んでいくのか、仕事場に入らないとわからないことが見えてきます。
【タイプ別】独学からWebデザイナーになるには?
最後に、独学でWebデザインを学んだあと、実際にWebデザイナーとして仕事を見つける方法についても触れておきましょう。
学生からの就職
独学でWebデザインを学んだ学生さんの場合は、学校側に業界とのつながりがないという人も多いでしょう。
そういうときは、マイナビやリクナビといった新卒学生用の求人サイトを利用してもいいのですが、Web業界専門の転職エージェントや新卒向けの就職エージェントを利用してみるのがいいでしょう。
エージェントでは、自分の希望に合った求人の紹介、履歴書や面接対策、Webデザイナーの就職に必要なポートフォリオ(作品集)の作り方などをサポートしてくれます。
ちなみに、エージェントで受けられるサポートはすべて無料です。新卒学生も利用できるので、まずは公式サイトから無料会員登録をしてみてください。
未経験からの転職
未経験の社会人が独学でWebデザインを学んだあと、正社員として転職を考えることもできます。
Webデザイナーの仕事は、未経験であってもWebデザインの基礎が身についていれば、キャリアチェンジの転職も難しくありません。
ただ、年齢的な問題やブラック企業を避ける意味でも、Web業界専門の転職エージェントを利用して転職活動を進める方がいいでしょう。
転職エージェントでは、自分の希望に合った求人の紹介、履歴書や面接対策、ポートフォリオ(作品集)の作り方などをサポートしてくれます。
ちなみに、転職エージェントで受けられるサポートはすべて無料です。まずは公式サイトから無料会員登録をしたあと、個別カウンセリングを受けてみてください。
- 広告・Web・マスコミ業界専門の転職エージェント。派遣社員の求人も扱う
- IT・Web専門の転職エージェント。経験者のキャリアアップや独立にも強い
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フリーランス
独学でWebデザインを学んだあと、フリーランスとして働き始めることもできます。
Webデザイナーはそもそも、インターネットやPC環境があれば働ける、フリーランスとしても働きやすい職種です。
ただ、フリーランスのWebデザイナーになるときは、一度は正社員としてチーム開発を経験した方がいいとも言われており、いきなりフリーランスになるときは少しだけ不利でもあります。
コネのない状態からフリーランスの仕事を探すなら、「フリーランス専門の求人サイトを使う」か「クラウドソーシングで案件を探す」のがおすすめです。
主婦
Webデザインは手に職をつけたい主婦の方にも人気のスキルです。在宅で進められる独学は、家事や育児と両立できるので主婦の方にもおすすめの勉強法。
主婦がWebデザイナーになるときの働き方としては、パートや在宅勤務の正社員、フリーランスなどが多いですね。
フリーランスとして働くなら、「フリーランス専門の求人サイトを使う」か「クラウドソーシングで案件を探す」のがいいでしょう。
クラウドソーシングには、簡単なデザイン作業から本格的な設計までさまざまな仕事が掲載されています。仕事量を自分で調整したいという主婦にもおすすめですね。
副業
独学でWebデザインを学んだあと、本職とは別に副業としてWebデザイナーの仕事をする人もいます。
副業でWebデザイナーをするときは、仕事量を調整したり、自由な時間に働きたい人が多いので、クラウドソーシングなどで案件を見つけるのがおおすすめ。
クラウドソーシングには、簡単なデザイン作業から本格的な設計までさまざまな仕事が掲載されています。
本職との兼ね合いを考えながら、無理のない仕事を見つけるのに向いていますよ。