未経験からWebデザイナーとして就職するのは厳しいのか?
未経験からの採用も多いWebデザイナーの仕事ですが、一方で「未経験で就職するのは厳しい」という噂も耳にします。
今回は、未経験からWebデザイナーとして就職するのは厳しいのか、という問題の真相と対策方法を紹介します。
Webデザイナーの就職は厳しいと感じる人も多い!?
Webデザイナーはまだまだ新しい職種であり、未経験の社会人や学生の採用も多い仕事です。
「採用されやすい」という噂を聞いて、未経験からWebデザイナーを目指す人が増えている一方で、「未経験からの就職は厳しい」という声を聞くこともあります。
未経験からでも採用されやすいはずの仕事で、なぜ、就職が厳しいと感じる人がいるのでしょうか。
その理由は、Web業界やWebデザイナーという仕事の実情の厳しさに隠されているようです。
今回は、未経験からWebデザイナーを目指す人が知っておきたい、「就職が厳しい」と言われる理由と対策方法を見ていきましょう。
未経験からWebデザイナーとして就職するのが厳しい7つの理由
では具体的に、未経験からWebデザイナーを目指す人が陥りやすい、就職が厳しいと言われる理由を見ていきましょう。
(1)未経験でもWebデザインの知識が必要になる
Webデザイナーの求人には、「未経験歓迎」という言葉をよく見かけますが、この意味を理解していない人もたくさんいます。
求人における「未経験歓迎」とは、Webデザイナーとして働いた経験がない人のことを指しています。
実は、Webデザイナーの仕事は未経験であっても、Webデザインの基礎スキルを身に付けておく必要があるんです。
もちろん、会社によっては新人教育をしっかりしてくれますが、それでもWebデザインの知識がまったくない状態のスタートはかなり厳しいものです。
Webデザインの知識がゼロの状態では、採用されにくくなるのはもちろんのこと、採用されたとしても入社後にとても苦労することになります。
未経験で就職を考える場合でも、スクールや通信講座などを利用してWebデザインの基礎を学んでおいた方がいいでしょう。
(2)新人教育のシステムが整っていない
一般企業の多くには、新卒や未経験の新入社員向けの研修制度が用意されています。
ですが、Web業界はまだまだ発展途上にあり、ベンチャー企業などの社員数が少ない会社も多く、新人教育のシステムがきちんと整っていないところもあります。
研修制度が整っていないと、新入社員はいきなり雑用を任されるようになり、自分で仕事を覚えていかなければなりません。
そうなると、正しいスキルが身につかなかったり、何ヶ月経ってもWebデザイナーとして成長できていないといった事態にもなります。
企業研究をするときは給料や仕事内容だけでなく、入社後の扱いや研修制度についても詳しく聞いておいた方がいいでしょう。
(3)労働環境の過酷さについていけない
せっかく未経験からWebデザイナーになった場合でも、労働環境が過酷であるために転職を繰り返すという人もいます。
未経験者が最初の就職先として選ぶことの多いWeb制作会社は、全体的に見ても労働環境が過酷です。
残業は当たり前、納期前には休日出勤や泊まり込みが重なることもあります。
少数人で動いているベンチャー企業も多く、1人当たりの仕事量が増えて負担が大きいのもきつい理由のひとつです。
未経験者にとっては短期間で経験値が積めるため、今後のキャリアを考えるとWeb制作会社での経験はとても重要。一方で、労働環境のきつさに参ってしまう人が多いのも事実です。
経験のために覚悟を決めるか、できるだけホワイトな企業を転職エージェントなどの専門家に探してもらうといった準備も必要です。
(4)ブラック企業に当たる確率も高い
Web業界は全体的に労働環境が厳しい職場ではありますが、それ以上に福利厚生が整っていなかったり、残業代の支払いが滞っているなど、いわゆるブラック企業も見かけます。
会社の利益のためだけに働かされるブラック企業では、Webデザイナー個人としての成長が見込めず、精神と体力だけをすり減らすことになります。
まったく残業なしの企業を探すには難しいですが、明らかに自分のためになっていない会社で無理をして働くのはやめましょう。
「どうしても許せない」という自分にとってのブラック企業の基準を持ったり、転職エージェントなどの専門家に内部調査をしてもらうなどの工夫をしてみましょう。
(5)平均年齢が低い
Webデザイナーは基本的に何歳からでも始められる仕事ですが、会社勤めをする場合は、年齢問題で就職が厳しくなることもあります。
Web業界は平均年齢が低く、トップの年齢層でも40代前後におさまっています。30代を過ぎると中間管理職を任されることが増えてきます。
そのため、企業側も中途採用であってもできるだけ若い人材を求める傾向が強いようです。
理由はいくつかありますが、ひとつは「常に最新のスキルを取り入れる必要があるため」。
Webデザインのスキルは日々、更新されていき、3年前のものが古いと言われるくらいスピードの速い世界です。
企業側としては、年齢の高い未経験者よりも、すでに新しいスキルを身に付けている若者を採用したいというのが本音のようです。
30代以上から未経験で転職する場合は、Webディレクターなどの管理職を見据えたキャリアプランを考えたり、フリーランスとして働くことも視野に入れていきましょう。
(6)未経験の採用倍率が高くなってきている
Webデザイナーは常に人手不足で、未経験からでも採用されやすいと言われています。
実際、Web業界は今後も需要が伸びていくだろう仕事で、Webデザイナーの活躍の場も広がっていくと言われています。
その一方で、学生や社会人のなかでWebデザイナーになりたい人が爆発的に増えているのも事実。
そのため、求人条件のいい企業によっては、Webデザイナーの倍率がかなり高くなっているという事態も起こっています。
「気軽に応募してみたものの、気に入った企業に就職できずにブラック企業へ」なんてつらい現実もあるようです。
どうしても狙いたい企業があるときは、企業研究をしっかりして相手企業に合った選考対策をすること。
また、Webデザインの基礎以外にも武器になるものを持つこと、など一段階うえの対策を立てておきたいところですね。
(7)常にスキルアップが求められる
Webデザイナーとして就職するものの、長く続かないという人には「Webデザインスキルのアップデートがきつい」という理由もあります。
Webデザインのスキルは常に更新されており、無事に就職したとしても、個人的にスキルアップの勉強をしている人がほとんどです。
会社側が社員研修の機会を用意してくれている場合もありますが、そうでなければ、仕事とは別にプライベートな時間で勉強をしていかなければいけません。
残業も少なくないWeb業界で、プライベートな時間を使ってスキルアップを続けていくのがきついという声は多いですね。
これはどの会社に勤めるかという問題ではないため、自分にWebデザイナーの仕事が合っているかどうか、きちんと見極めたうえで就職を決めた方がいいでしょう。
未経験からWebデザイナーとしての就職を有利にするには?
次に、未経験からWebデザイナーになるときの就職の厳しさを攻略する方法について見ていきましょう。
Webデザインの基礎を身に付けよう
Webデザイナーの仕事は未経験からでもできますが、まったくWebデザインの知識がない状態では厳しいものです。
なので、Webデザイナーになるためには、まずWebデザインの基礎を身に付けることから始めましょう。
Webデザインの勉強方法にはいろんな種類があり、それぞれのライフスタイルや学びやすさ、費用などから決めることができます。
代表的な勉強方法:
最近、人気の学習方法が、民間のWebデザインスクールを利用するやり方です。
Webデザインスクールは「教室に通学する対面授業」と「オンライン授業」の2つがあり、数ヶ月で未経験からプロのWebデザイナーを目指せるとあって好評なんですね。
スクールにかかる費用も15万〜30万円ほど。分割払いで月1万円前後から学べるので、効率的な学習におすすめです。
働き方を考えてみよう
Webデザイナーは働き方にもさまざまなパターンがあり、あなたの暮らし方によって選べるようになっています。
Webデザイナーとして働きだすなら、まずはどういった働き方をするのかを考えてみましょう。
Web制作の全体的な流れや経験値を積むという意味では、未経験なら最初は正社員として会社に入った方がいいと言われています。
一方で、仕事の種類を選ばないのであれば、未経験からでもフリーランスや副業として働き始めることはできます。
専門家の転職支援を受けよう
正社員としての転職を目指すなら、Web業界に強い転職エージェントに相談してみましょう。
転職エージェントでは、あなたの希望条件に合った求人を探してきてくれるほか、履歴書や職務経歴書の書き方、面接対策などのアドバイスがもらえます。
また、Webデザイナーの転職活動に必須のポートフォリオ(作品提出)についても、専門的なサポートが受けられるので未経験でも採用率が上がりますよ。
ちなみに、転職エージェントで受けられるサポートはすべて無料です。まずは、公式サイトから無料会員登録をしたあと、個別カウンセリングを受けてみてください。
- 広告・Web・マスコミ業界専門の転職エージェント。派遣社員の求人も扱う
- IT・Web専門の転職エージェント。経験者のキャリアアップや独立にも強い
- Web業界専門の転職エージェント。30年以上の実績で3,000社以上と取引できる
ビジネススキルもアピールしよう
Webデザイナーの選考でアピールできるのは、Webデザインの技術的なスキルだけではありません。
実は、Webデザイナーはキャリアを重ねるほど、「チームリーダーとしての統率力」「クライアントとの交渉力」「スケジュール管理や予算管理」といった一般的なビジネススキルが求められていきます。
こうした人間的なビジネススキルは文系出身者の方が得意としている人が多く、Webディレクターやプロデューサーへキャリアアップする文系出身者はとても多いものです。
なので、就職活動の際にはWebデザインのスキルだけでなく、コミュニケーション能力やセンスなどをアピールしていくのもいいでしょう。
Webデザイナーに人気のおすすめ転職エージェント!
エージェントの利用には、まず公式サイトから無料会員登録をしてみてください。
登録後は担当エージェントからメールで連絡が入り、詳しい利用説明を聞くことができますよ。
ちなみに、転職エージェントで受けられるサポートはすべて無料です。
マスメディアン
< おすすめポイント >
- 広告・Web・マスコミ職種専門の転職エージェント
- 4万人を超えるサポート実績あり
- 正社員だけでなく派遣社員の求人も扱う
- 経験者はもちろん、未経験者向けの求人もあり
広告・Web・マスコミ業界専門の転職エージェントです。同業界で4万人を超える転職実績あり。
クリエイティブ・マーケティング関連の専門誌を発行する「宣伝会議」のグループ会社が運営しているので、業界の専門性はかなり高いです。
Web制作会社はもちろんのこと、インハウス(一般企業)の求人も紹介できます。
正社員のだけでなく派遣会社の求人も扱うので、働き方を変えたい人にもおすすめ。未経験から応募できる求人も取り扱っています。
レバテックキャリア
< おすすめポイント >
- IT・Webクリエイター専門の転職エージェント
- 10万人以上のサポート実績、求人数は5,000件以上
- 求人は正社員・派遣・フリーランスまで対応可能
- 基本は経験者向けだが未経験もOK
IT・Web業界を専門とする転職エージェントです。業界トップの求人数は、非公開求人も含めて5,000件以上。
年間で3,000回以上の会社訪問を重ねているので、よりミスマッチの少ない企業を提案してくれます。
求人の種類は正社員・派遣社員・フリーランスと幅広く、キャリアアップや働き方を変えたいときにもおすすめ。
マイナビクリエイター
< おすすめポイント >
- マイナビグループが運営するクリエイター向けの転職エージェント
- 大手企業や有名企業にも強い
- 専門性の高いポートフォリオ対策が受けられる
- どちらかというと経験者向けのエージェント
大手人材紹介会社のマイナビグループが運営する、クリエイター専門の転職エージェント。
マイナビの情報網を使って大手企業や有名企業、マイナビだけの非公開求人にも強いエージェントです。
専門性の高いポートフォリオ対策のサポートにも定評があり、経験者のキャリアアップ・年収アップにもおすすめです。
リクルートエージェント
< おすすめポイント >
- 大手人材紹介のリクルートが運営する転職エージェント
- 総合型エージェントで求人数は20万件以上
- 転職支援実績もNO,1を獲得
- リクルートだけの非公開求人もあり
大手人材紹介会社のリクルートが運営する、総合型の転職エージェントです。
どの職種の人にもおすすめできる大型エージェントで、求人数は非公開求人を含む20万件以上。
転職支援実績もNO.1を獲得しており、経験豊富な担当者があなたの転職活動をサポートしてくれます。
Web業界特化ではありませんが、求人探しの幅を広げたいときやインハウスの仕事を探すときにもおすすめのエージェントです。